私は楽天に入社するまでほとんど英語の勉強はしていませんでした。TOEICの点数は550点。
しかし、楽天は入社後半年以内にTOEIC800点が取れないと給料が10%減らされるという恐ろしい制度があります。
給料が減ることは絶対に嫌だったので、必死に勉強しました。
その結果、TOEIC550点から3か月で770点、そして半年後に855点取ることができました。
サラリーマンとして週5日働いている中で、どのように半年で855点を取ることができたのかお伝えします。
TOEIC800点を取るために意識したこと
リスニングメインの勉強
リスニングで点数を稼ぐことが非常に重要です。
なぜなら、リスニングのほうが内容が簡単だからです。ある程度TOEICを勉強していれば、リスニングの内容を文字で見ればほとんど理解できるレベルなのです。
手っ取り早く点数を上げたいのであれば、勉強時間の8割はリスニングに使っても問題ないくらいです。
後ほど詳しい勉強法についてはお伝えしますが、毎日英語を聞き続けることが非常に大切です。
「継続は力なり」という言葉があるように、半年間だけでも良いので継続してみてください。
朝の仕事前や通勤時間などの空き時間に勉強
朝が1日の中で最も脳が活性化されています。脳科学者の茂木健一郎氏は、朝目覚めてからの約3時間は「脳のゴールデンタイム」と呼んでいるそうです。
睡眠をとることで、記憶が整理され長期記憶へと変わります。すると朝の脳は前日の記憶がリセットされるため、新しい記憶を収納したり、創造性を発揮することに適した状態になります。この脳の仕組みが、朝の時間がゴールデンタイムだと言われる理由です。
(引用元:THE21オンライン|脳科学者が勧める「朝時間」の使い方)
また、朝の勉強は習慣化しやすいです。逆に仕事終わりだと疲れたからと理由をつけて勉強しないこともあるので習慣化は難しいと思います。
そして、通勤時間やお昼休みなど5分くらいのちょっとした時間でも勉強したほうがいいです。
なぜなら、こまめに勉強することで脳に定着することができるからです。
人間は一日後には勉強したことの66%を忘れてしまうのです。
忘れてしまう事を防ぐ為に、一度勉強したことを何度も「復習」を繰り返し行うことが非常に大事になります。
スマホを徹底的に活用
スマホはTOEICで点数を取るためには必須ツールです。
なぜなら、空いた時間にすぐ勉強できるからです。また、分かりやすいTOEIC学習アプリが増えています。
今までSNSやゲームなどをしていた時間を全て英語勉強の時間に変えるのです。
正直最初は辛いと思いますが、習慣化さえしていれば自然とTOEIC学習アプリを開いているようになります。
私は通勤時間や仕事の合間だけで1日1時間以上はTOEIC学習アプリをやっていました。
TOEIC学習アプリでは1日の勉強時間や進捗も見ることができるので、ゲーム感覚でどんどん進めていくことができます。
6か月間ほぼ毎月TOEICテストを受ける
TOEICで点数を取るためにはテストになれることが大事です。
普通の人であれば、いきなり2時間の英語のテストを受けて集中し続けることは不可能に近いでしょう。
私も初めて受けたときは後半少しウトウトしてました(笑)
しかし、何度もTOEICを受けていると試験慣れします。そうすると2時間集中し続けることができるようになります。
スポーツと同じです。例えば、野球の練習をずっとしていても、試合経験がない人がいきなりヒットやホームランを打つことはできないと思います。
TOEICも同じで、いきなりテストを受けていい点数を取ることは難しいです。
会場の雰囲気や問題を解く感覚などを何度も受けて慣れるようにしましょう。
TOEIC800点までのロードマップ
【1か月目】中学までの文法を復習する
これは必ずやってください。覚えていると思っていても、意外に忘れています。
最低限の文法を理解していないと、リーディングもリスニングも理解することができません。
逆に中学校までの文法さえ理解できていれば、ほとんどの文章は理解することができます。
私は一冊の本とスタディサプリ(TOEIC®L&R TEST対策コース)で徹底的に中学校までの文法を頭に叩き込みました。
その結果、TOEICの問題を解いていて分からない単語は結構ありましたが、文法に関してはほとんど理解できるようになりました。
ちなみにスタディサプリ(TOEIC®L&R TEST対策コース)の講師である関正生先生の授業は固すぎないのでとても分かりやすいです。
よくある授業ではなく、本質を理解できるような説明なので記憶に残りやすいです。
【2~3か月目】リスニングだけを徹底的にやる
前述のとおり、リスニングで点数を稼ぐことが非常に重要。
そして、リスニングで点数を取るために一番大事なことは「反復」。
リスニングの勉強方法は以下の流れです。1⃣~4⃣を繰り返し何度も行ってください。(最低でも1問につき5周以上)
1⃣ 何も見ないで問題を解く
2⃣ リスニングの文章を聞きながら、問題を聞いて聞き取りづらいところに印をつける。
3⃣ リスニングの文章を見ながら、シャドーイング
4⃣ 何も見ずにシャドーイング
映画やドラマの英語を聞くことをオススメしている人も多いですが、私はあまりオススメしません。
なぜなら、映画やドラマの英語はTOEICのリスニングの英語とは種類が全く違うからです。
スラングやネイティブな英語はTOEICのリスニングでは聞き取る必要がありません。きれいな英語をしっかりと聞き取れるようになることが大切です。
あくまでTOEICで点数を取る人に向けてお伝えしているので、英会話を学びたい人は話が変わってきます。
自分の目標に向けて、正しい努力をするようにしましょう。
【4~5か月目】1冊か2冊分の過去問を最低10周は行う
何冊もの過去問を買って、様々な種類の過去問を行うのだけはやめたほうがいいです。
1冊か2冊だけ過去問(2~4回分)を買いましょう。できれば公式問題集が良いです。
TOEICを運営するIIBC 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が出しているものなので、より本番に近いからです。
それを何度も何度も解いて、その3回分を暗記するくらい頭に叩き込みましょう。
途中からは内容をほぼ覚えていますが、そこからが勝負です。
何度も同じ問題を解き続けると、問題の傾向や自分が間違えやすい傾向が感覚として分かってくるようになるのです。
テクニック本などを読んで学ぶよりも感覚として理解することで記憶にも残りやすいです。
また、過去問を解くときは本番と同様に時間を計ったほうがいいです。
これも同じ理由ですが、2時間という時間間隔を体に覚えさせるためです。そうすることで2時間以内に問題を解くための、スピード感覚を体に覚えこませることができるのです。
2時間確保できないときはTOEIC学習アプリで問題を解きまくるようにしましょう。
【テスト1か月前】初見の問題を本番と同じように時間を図って過去問を行う
残りの1か月は新しい知識はつけなくてよいので、いかにテストに慣れるかだけを意識しましょう。
そのために本番と同じく、2時間計ってマークシートを使って初見の過去問を行います。
途中中断はなしで2時間通して行ったほうがいいので、しっかり2時間は確保しましょう。スマホを使うのももちろんNGです。
ちなみに1か月間毎日初見の問題を解くためには、何十冊もの過去問を買わなくてはなりません。
さすがにそれはもったいないので、2~3回分の過去問を何度も繰り返して行うようにしましょう。
まとめ
TOEICの点数を上げることは簡単ではありません。
しかし、ポイントを押さえて勉強することで確実に点数を上げることはできます。
空いている時間や休みの日などはなるべくTOEICの勉強をするようにしましょう。そして、正しい方法で勉強しましょう。
TOEIC800点を超えることで人生の選択肢は大きく広がります。会社での昇進、外資系企業への転職、海外駐在など様々です。
TOEIC高得点を取ることで皆様の人生が良い方向へ進んでいくことを願っています。