今回はこのような方に向けた記事になります。
- 生命保険営業を辞めたいと思った7つの理由
- 【体験談】生命保険営業を辞めてよかったと感じるメリット
- 生命保険会社を辞めた後の転職について
筆者は新卒から3年間生命保険営業をしていました。その後、Webマーケティング職に転職をしました。
結論として「生命保険営業を辞めてよかった」と強く感じています。
今回は著書の体験談と生命保険営業を辞めた同期のリアルな声を紹介します。
生命保険営業を辞めようか迷っている人や始めようと思っている人は是非参考にしてください。
生命保険営業を辞めたいと思った7つの理由

著書や同期が生命保険営業を辞めたいと思う理由は以下になります。
- ノルマが厳しい
- 土日出勤が多い
- 家族や友人へ営業をする必要がある
- 生命保険営業に将来性を感じなかったため
- 無駄なテストが多すぎる
- 新規契約数よりも採用人数が評価される
- スキルが身につきにくい
ノルマが厳しい
多くの人が「ノルマが厳しい」ことを理由に生命保険営業を辞めてしまいます。
ノルマが達成できないと給料が減らされたり、怒鳴られたりするためです。
また、ノルマは毎月リセットされるのでノルマから解放されるタイミングはほとんどありません。
毎月かなりのプレッシャーと闘いながら仕事ができるメンタルが必要です。
土日出勤が多い
月に4~5回は休日出勤があります。
お客様は個人のお客様が多いので、必然的にアポイントがお客様が休みの土日に入ってしまいます。
土日に予定を入れていても、突然アポイントが入ってしまい予定をドタキャンをするなんてこともよくありました。
家族や友人へ営業をする必要がある
保険会社の毎月のノルマは非常に高いです。
飛び込み営業や既存の顧客のみで毎月のノルマを達成できれば良いのです、それは不可能に近いです。
したがって、ほとんどの人は家族や親せき、友人へ営業することになると思います。
自社の保険商品よりもネットや外資系の保険商品のほうが良いと思っていた私にとって良くないと思っているものを家族や友人に営業するのは心苦しかったです。
生命保険営業に将来性を感じなかったため
生命保険営業は年々契約を取るのが難しくなっています。
なぜなら、多くのお客様がインターネット経由で生命保険に加入するようになったからです。
ネット保険のほうが圧倒的に保険料が安く、手軽に加入することができます。
国内の対面生命保険会社は今後かなり苦しくなることは目に見えています。
無駄なテストが多すぎる
生命保険会社は資格試験が非常に多いです。金融業界の中でも多いほうだと思います。
役に立つ資格もありますが、生命保険会社でしか役に立たない社内テストも月に1回ありました。
そして、テストの結果が大きく評価に影響するのです。
社内テストはしっかりと勉強をしないと合格が出来ないので、毎回徹夜で勉強していました。
土日も資格試験の勉強で潰れることもあるので、自己啓発などの勉強に時間を使うことがほとんどできませんでした。
新規契約数よりも採用人数が評価される
支店の評価は生命保険の新規契約数よりも営業員の採用人数のほうが重要視されます。
よく町中でクリップボードを持って、保険営業員が「一緒に働きましょう」と声をかけているのもそれが理由です。
なぜ採用が重要視されるかというと、新しく採用するとその周りの家族や親せき、友人からの新規保険契約を取れるからです。
今流行りのネットワークビジネスに近いものを感じました。
無理矢理採用することが多いので、辞めてしまう人も非常に多いです。離職率が高いと言われているのもこれが原因だと思います。
スキルが身につきにくい
生命保険会社での仕事内容は特殊です。
したがって、身に付けたスキルは生命保険会社以外ではなかなか生かしづらいです。
生命保険営業は商談力よりも、体力や精神力が大切になります。
そのため、体力や精神力が必要になる不動産営業などの仕事であれば容易に転職できると思います。
しかし、それ以外の仕事への転職はかなり難しいです。
生命保険業界で一生やっていくという強い覚悟を持っている方には良いとは思いますが、今後別の業界に行ってみたいと思っている方にはあまりオススメはしません。
【体験談】生命保険営業を辞めてよかったと感じるメリット
生命保険営業を続けようか迷っている時期もありましたが、結果的に辞めてよかったと感じています。
私が生命保険営業を辞めてよかったと感じるメリットは以下のとおりです。
- 精神的なストレスから解放された
- 土日をしっかり休めるようになった
- 友達に警戒されなくなった
- 無駄な出費が減った
- 今後役立つスキルを身につけることができた
- 副業できるようになった
精神的なストレスから解放された
毎月のノルマから解放されて、精神的なストレスから解放されました。
ノルマを達成している月は大丈夫ですが、ノルマを達成していない月はかなり追い詰められます。
プレッシャーに強い人でないとかなり厳しい環境になるかもしれません。
土日をしっかり休めるようになった
月に4~5回していた土日出勤がなくなりました。
また、土日に仕事のことばかり考えることもなくなりました。
生命保険営業ではノルマが達成できていない月は上司から土日出勤のプレッシャーをかけられます。また、土日も仕事のことを考えてしまうので、全然リフレッシュができませんでした。
通常の仕事の場合、土日に仕事をすることはほとんどなく、しっかりと休めます。
土日にしっかり休むことはストレスを溜めないためにとても重要です。
友達に警戒されなくなった
生命保険会社で働いていると「保険を勧められるのではないか」と友達に警戒されることがよくあります。
生命保険営業は友達に保険を売りつけるという印象があるためです。
実際に保険営業をしていると「この友達には保険を売れるのではないか?」と下心を持ってしまうこともあります。
その度に自己嫌悪に陥ってしまいます。
生命保険営業を辞めることでそのようなイヤな感情になることが少なくなりました。
無駄な出費が減った
生命保険営業をしていると無駄な出費がかなり多くなってしまいます。
お客様と商談するときにカフェやレストランに行くことが多いためです。会社からの補助もありません。
カフェ代やご飯代だけで月2~3万円かかることもあります。
また、月のノルマが達成できていないときに自分で保険に入ることもあります。
生命保険営業は給料が比較的高いですが、その分出ていくお金も多いです。
今後役立つスキルを身につけることができた
私はWebマーケティング業界に転職して、将来性のあるスキルを身につけることができています。
Webマーケティングはどの業界でも通用するスキルだからです。
一方で生命保険営業は他の業界で生かしづらいスキルです。
生命保険以外の業界に転職をしたい人はかなり苦労すると思います。
他の業界に転職したい人は20~30代前半でないと厳しいでしょう。

副業できるようになった
保険会社などの大手金融機関はほとんどが副業を禁止しています。
個人の時代と言われる中で副業ができないことはかなり厳しいです。
副業は収入を増やすだけではなく、本業では得られないスキルや経験を得ることができるのでスキルアップやキャリアアップに繋がるからです。
また、副業で成功して本業にすることも可能です。
生命保険会社を辞めた後の転職について

同業他社や保険代理店への転職が多い
私が新卒で入社をして、3年以内に100人いた同期が私が辞める時にはすでに半分になっていました。
辞めた人たちの転職先を聞いていると、やはりネットや外資系の同業他社や保険代理店が多いです。
また、その他には人材の広告営業や不動産なども多いです。
具体的には下記のような割合です。
- 同業他社(ネットや外資系):40%
- 保険代理店:25%
- 不動産営業:15%
- その他(営業):15%
- その他(営業以外):5%
私も転職活動で実感しましたが、生命保険会社の営業から業界を変えたり、職種を変えることは容易ではありません。
したがって、比較的転職がしやすい同業他社や代理店に転職する人が多いのだと思います。
生命保険営業から他業界や他業種への転職は難しい
正直、生命保険営業から他業界や他業種への転職は結構難しいです。
営業以外のスキルやノウハウを持っていないので、アピールポイントが限られてしまうからです。
私も転職活動の初期段階ははアピールポイントがなさすぎて、とても焦りました。
しかし、私のように生命保険会社の営業からIT企業のマーケターへの転職もポイントさえ押さえれば可能です。
https://muscle-vintage.com/work_change_insurance/

まとめ
私は生命保険営業を辞めてよかったと思っています。
あと2~3年辞めずに残っていたらと思うとゾッとするくらいです。
しかし、生命保険会社で働くことは悪いことばかりではありません。
自分の軸とあっているかどうかをしっかりと考えて、見極めることが非常に大切です。
生命保険会社で働いていて私と同じような不満を持っている人がいるのであれば、まずは転職エージェントに行ったり情報収集したりと動き出してみましょう。
そうすることで、新しい道が見えてくるかもしれません。
