フィジークの大会に出場したいと考えている人は、まずJBBFかFWJのどちらかを検討すると思います。しかし、団体の違いが分かりづらいので、どちらを選べばいいか分からないでしょう。
しかし、JBBFとFWJは大きく違うので、それぞれの特徴を知ったうえで出場する団体を選ぶべきです。
この記事では、JBBFとFWJそれぞれの特徴と違い、大会を選ぶときの注意点などを紹介します。
2023年にFWJ、2024年にJBBFの大会に出場した私の経験をもとにそれぞれの団体の違いを解説しています。
初出場した際の反省をもとにどのように減量や調整をしたかも解説していますので、参考にしてみてください!
JBBFとは
参考:JBBF
JBBF(日本ボディビル&フィットネス連盟)は、1955年に発足した日本で最も歴史が古いボディビル団体です。昔はボディビルのみ注目されていましたが、最近はフィジークの大会も注目されています。
全国各地の大会で上位入賞の選手はアジア選手権大会や世界選手権大会など、日本代表として国際大会に出場することもできます。
芸能人のなかやまきんにくんやオードリーの春日はJBBFのボディビル大会に出場しています。
FWJとは
FWJは2015年に発足した比較的新しい団体です。元々はNPCJ(National Physique Committee Japan)という団体名でしたが、2020年にFWJ(Fitness World Japan)に改名しました。
NPC Worldwideに日本で唯一所属している団体であり、選手がIFBB Pro Leagueのプロカードを獲得できるルートを提供しています。
多くのフィットネス系のYouTuberが出場している団体です。最近勢いのある団体となっています。
JBBFとFWJの違い
JBBFとFWJの違いについて、以下の観点で比較をします。
- 大会の演出
- 所属選手
- 出場費用、観戦チケット代
- ドーピング検査
- 控室に入れるサポート
- 最近の人気度
大会の演出
JBBFは伝統的なボディビルディングの演出に重点を置き、厳粛な雰囲気の中で筋肉の美しさを競います。一方で、FWJはエンターテインメント性を重視し、ダイナミックな音楽や照明を用いたステージで観客を魅了する演出が特徴です。FWJは初心者の観客にも楽しんでもらおうとルールを説明しながら大会を進行するので、初めての人でも楽しむことができます。
イメージとしてはJBBFはスポーツの大会、FWJはエンターテイメントショーのような感じです。
スポーツとしてフィジークの大会に出場したい人はJBBF、とりあえず派手なステージに出場したい人はFWJがよいでしょう。
所属選手
JBBFに所属している選手は、ジュラシック木澤選手、相澤隼人選手、直野賀優選手などがいます。FWJに所属している選手は、エドワード加藤選手、寺島遼選手、湯浅幸大選手がいます。
FWJに所属している選手の中にはJBBFから移籍した選手も多くいます。寺島遼選手、湯浅幸大選手などが有名です。
JBBFはボディビルの有名選手が多く、FWJはフィジークの有名選手が多いです。
出場費用、観戦チケット代
大会出場費用は、FWJのほうが若干高いです。どちらの団体も選手登録が必要であり、登録費用を含めると以下の費用感になります。
JBBF:11,000円~25,000円
FWJ:28,000円~
また、大会の観戦チケット代もFWJのほうが若干高いです。
JBBF:3,000円が多い
FWJ:3,000円~※
※座席の場所によって費用が大きく変わります。
FWJのほうが全体的に費用はかかります。
ドーピング検査
JBBFはアンチドーピング講習が必須で、抜き打ちのドーピング検査があります。一方でFWJはアンチドーピングを謳っていますが、実態としては検査はありません。
なので、FWJはステロイドなどドーピングをして出場している選手がチラホラいます。JBBFはドーピング検査があり、かなり重い罰則があるのでドーピングをしている選手はほとんどいません。(最近はちょこちょこ検査に引っかかっている選手がいますが…)
控室に入れるサポート
JBBFの大会では、選手のサポートスタッフの控え室アクセスが限定されており、サポートに入ることができません。一方でFWJでは、1人1万円を支払えばサポート選手が入ることが可能です。パンプアップのサポートや話し相手など2人まで入ることができます。
私はサポートなしで大会に出場しましたが、半分以上の選手がサポートをつけていました。
最近の人気度
JBBFは長年の歴史と実績に支えられた安定した人気を保持していますが、FWJは近年、多様なカテゴリーと新しい競技形式が若者中心に急速に人気を集めています。多くの人気フィットネスYouTuberが出場しているので、FWJのほうが若者人気はあります。
FWJはYouTubeにも力を入れており、多くのコンテンツを発信しています。
初心者はどちらの大会に出場するべき?
初心者の選手は自身のフィットネスレベルや競技への目的に応じて大会を選ぶべきです。JBBFは伝統的なボディビルに興味がある、または高い技術水準で競いたい選手に適しています。FWJは初めて出場する人しかエントリー出来ないカテゴリもあり、出場しやすいです。
しかし、FWJはカテゴリのレベルが上がるほどありえない体型をしている選手が多いので、上位に行くのは難しくなります。ナチュラルで正々堂々と戦いたい人はJBBFを選んだほうが良いでしょう。
2023年にFWJ、2024年にJBBFの大会に出場した私の経験をもとにそれぞれの団体の違いを解説しています。
初出場した際の反省をもとにどのように減量や調整をしたかも解説していますので、参考にしてみてください!
JBBFとFWJの大会を選ぶときの注意点
初心者の方が団体を選ぶときに注意する点を紹介します。
- どちらかの団体でしか出場できない
- どちらの団体も選手登録が必要
どちらかの団体でしか出場できない
JBBFとFWJの両方の団体で大会に出場することは出来ません。JBBFは他の団体の大会に出場することを禁止しているからです。
年度ごとに区切られているので、その年度はどちらの団体で大会に出場するか選ぶ必要があります。その年度はその団体でしか大会に出場ができないので、身長に選ぶようにしましょう。
どちらの団体も選手登録が必要
どちらの団体も大会に出場するためには選手登録が必要です。選手登録はどちらの団体も16,000円以上※かかるので、自分の出場する団体を選んだうえでどちらかの団体の選手登録をするようにしましょう。
※JBBFのオープン大会は6,000円の選手登録で出場することができます。
FWJはFWJの選手登録に加えて、NPCワールドワイドメンバーシップ会員登録(55ドル)も必要です。
2023年にFWJ、2024年にJBBFの大会に出場した私の経験をもとにそれぞれの団体の違いを解説しています。
初出場した際の反省をもとにどのように減量や調整をしたかも解説していますので、参考にしてみてください!